最悪の事態について

考えたくはないが、最悪の事態について考えてみる。
最悪の事態、それは既に再臨界を起こした可能性のある1号機がメルトダウンを起こした場合である。
メルトダウンが起きると周辺の放射線量が桁外れに大きくなり、作業員は発電所から退避しなければならなくなるだろう。同時にこれまでになく大量の放射性物質が大気にも放出されることになり、風向きによっては避難区域も百キロ単位で拡大することになる可能性がある。
このような事態になると、もはや誰も原発には近づけず、冷却機能を失った2号機、3号機も次々にメルトダウンを起こすことになり事態は加速度的に日本中や世界を巻き込む惨事になる。
日本は国土の半分を放棄することになるだろうし、残りの半分も安心して住める状態ではないだろう。
ではその最悪の事態の予兆は国民に知らされるのだろうか?
おそらくメルトダウンの可能性が高まった時点で、政府は何か理由を付けて、まず避難区域の拡大を提案するだろう。それが最初の危険サインだ。

福島第一原子力発電所関連⑤

東電がプルトニウムを測定してないのは嘘。
第二原発の測定器で空気サンプル中の核種を分析する際に、ゲルマニウム検出器によるスペクトログラフィーを測っているはず。
そのスペクトルにプルトニウムがα崩壊した後の娘核種が出す17KeVのLX線が現れていれば間接的にプルトニウムの存在は確認できる。
たしかにBGによってLX線の絶対量の測定には影響はあるが、存在するかどうかレベルの判定は出来ているはず。

福島第一原子力発電所関連④

原発から黒煙が出ても線量が増えない理由。
煙がプールもしくは炉内から出た場合、煙には放射性物質が必ず含まれる。
ではなぜ線量が増えないのか?それは煙の正体がγ線源ではないからである。
ただし、黒煙が炉外やプール外で発生している場合にはこの限りではない。

福島第一原子力発電所関連③

二号炉から出ている黒煙について。
煙の種類は白、無色、着色(黒煙など)の三種類。
白煙は蒸気•気化物、無色は酸化物、黒色は酸化してない粒子(金属など)。 三号機から出る黒煙はその温度で非燃性の粒子。つまり、これほど大量の黒煙を発生させるだけの量が存在する金属類といって考えられるのは。。

福島第一原子力発電所関連②

プルトニウム再臨界を起こすか?
答えは、再臨界する可能性はゼロではないが条件が揃わないと無理。
大量のPuが一気に溶解し、それらがある程度の量と密度の濃い状態•形態になればありうるが、現実的には考えにくい。その前の段階で少量の溶解したPuが小規模な発火爆発的な反応を起こしてしまう。
ただし、現在、二号炉で起きている黒煙は、また別の要因か。